一般財団法人 国際協力推進協会
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理事長コラム(2024.1)

新年おめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。

昨年世界は、残念ながら一層困難な年となりました。ロシアのウクライナ侵攻による戦争は、夏頃にはウクライナの反転攻勢を通じて解決に向けて動くのではないかとの見方もありましたが、情勢は膠着、冬季が到来しました。更に、10月には中東でガザのハマスがイスラエルを奇襲、イスラエルは残虐な攻撃に激しく反撃、この執筆の時点では双方の間で今なお激しい戦闘が続いています。長年の紛争とは言え、メディアで見る人的犠牲には胸が締付けられます。今年が、当事者や国際社会の努力により解決に向けて動く年になって欲しいと願わずにはおれません。

他方、新型コロナは抑制され、我々の生活も漸く日常を少し取り戻すことができた年になりました。当協会も、昨年は海外との活動を再開させることができました。

4月には西インド諸島大学ケーブヒル校のランディス学長を招待、11月にはバルバドスのハンフリー国民エンパワーメント・高齢者問題大臣を日本に招待しました。6月には、トリニダード・トバゴのごみ処理視察団4名が来日しました。7月には、太平洋島嶼国から3名、カリブ諸国から5名の大学生を受け入れ、これらの大学生は上智大学で約3週間の夏季集中特別授業に参加しました。また10月には、ソロモン諸島等太平洋島嶼国・地域から4名、カリブのトリニダード・トバゴから1名の記者団が約10日間訪日、鹿児島、熊本を訪問、環境・防災・観光関連施設を視察しました。更に一部オンライン授業などを余儀なくされていた留学生事業についても、9月にはミクロネシアのザビエル高校卒業生2名が来日、上智大学に入学、4年間の学部生活を始めました。またMCT(ミクロネシア環境保全基金)修士留学生は、9月に2名が卒業、新たに1名が上智大学に入学しました。9月には新たに始めた西インド諸島大学から最初の修士留学生1名が来日しました。その他、外務省幹部等による講演会活動等も引き続き行うことができました。これらの事業は、以下本号でも詳細を御報告しておりますので、ご覧いただければ幸いです。

最後になりましたが、これら事業は多くの方々のご支援とご協力により初めて実現可能となったものです。また実際の実施に当たっては、視察を温かく受けて入れて頂くなど、多くの方々から御協力を頂きました。茲に厚くお礼を申し上げます。


(2024年1月)


一般財団法人 国際協力推進協会
理事長 重家 俊範

(本頁の内容は、APIC会報誌第17号冒頭に掲載しているご挨拶文と同様です。)

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