理事長コラム(2021.1)
明けましておめでとうございます。平素のご支援に対し厚く御礼申し上げます。
APICは島嶼国(太平洋、カリブ)との間の友好関係促進事業、ミクロネシア連邦ザビエル高校留学生受け入れ事業、国際情勢・日本の外交政策などについての講演会事業、地方自治体の国際協力事業に対する支援などを公益事業として実施していますが、旧年中は新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の世界的大流行(パンデミック)のため、財団の公益事業は多くの制約を受けました。特に、国境を越えた交流事業は中止せざるを得ませんでした。しかし、島嶼国の事情に応じた協力事業(例えば旱魃による水不足に対する緊急支援)を工夫を凝らして実施しました。講演会事業については感染症対策を厳重に講じて開催しましたが、多数のご参加をえることが出来ました。ザビエル高校からの留学生も困難を乗り越える努力を重ねています。地方自治体・島根県海士町(オリンピック・パラリンピックのミクロネシア連邦のホスト)との間でいくつかの企画を実施しました。(委細はwebsiteの内容をご参照下さい。)
感染症は本年においてもなお引き続きいくつかの波を繰り返し襲ってくるものと思われますが、一日も早く収束の展望が開けることを祈っております。私どもはその状況を踏まえつつ事業の展開に努力してまいる所存です。島嶼国側も出入国管理を徹底してこの難局を乗り越える努力を重ねており、早期の収束を期待しつつ交流事業の再開を望んでいるものと受け止めております。
私どもは事業の一層の発展にむけて努力してゆく所存です。本年もどうぞ宜しくご支援の程をお願い申し上げます。
最後になりましたが、新型コロナウィルス感染症に罹患された方々の一日も早いご快癒をお祈り申しあげ、また、亡くなられた多くの方々のご冥福を心から祈念申し上げます
一般財団法人 国際協力推進協会
理事長 佐藤 嘉恭