理事長コラム(2021.4)
皆さん、こんにちは、APIC理事長の佐藤嘉恭です。
今年も桜前線とともに卒業式、入学式、入社式の季節が訪れ、次世代を担う若人に期待をかける言葉が飛び交っています。祝意を表したいと思います。そして今、全世界がコロナ禍に見舞われ深く傷ついた状況の中で一人ひとりの生き方が問われていますが、希望と夢に胸を弾ませつつも社会の変わりように不安を感じている向きも多いと思われます。
新型コロナウィルス感染症への対応について、「人間の安全保障」が提起している重要な課題として取り組むべきだとする有識者のご意見があります。傾聴に値する訴えです。国連難民高等弁務官として長年数多く難民問題の具体的な難題を経験された故緒方貞子氏は、”be humane” 人間らしさに徹底せよと、色紙に残されたと伺いました。(PHP 「共に生きるということ。」)教訓とすべき指針ではないでしょうか。
教育の現場であれ、日々の職場であれ、上に立つ人々には次世代の発展を目指し若い人たちの不安を取り除く力強い指導力が求められています。緒方さんは、「歴史に学び、他者に学び、常に先のことを考える」とも言い残しておられます。
今日までの感染症への対応の経験から教訓を学んだとすれば、私どもは他者に開かれた存在でありたいと願っています。一日も早い収束を祈りつつ。
(2021.4.5 記)
一般財団法人 国際協力推進協会
理事長 佐藤 嘉恭
一般財団法人 国際協力推進協会
理事長 佐藤 嘉恭