太平洋諸国リーダー招待計画 ミクロネシア連邦チューク州若手リーダー招待計画②
(JICA にて。アカピト州保全協会理事(右から2番目)とグラハム州海洋資源局局長代理(右端))
◆都内観光
来日直後の9月24日は、都内を観光し、築地市場、江戸東京博物館、皇居、東京駅周辺、銀座、渋谷スクランブル交差点など各地を訪問し、東京を満喫しました。
◆多摩市立連光寺小学校視察
9月25日の多摩市立蓮光寺小学校を訪問しました。両氏は、チュークの教育現場、特に公立小学校の現状を危惧しており、教師の質保証やカリキュラムの組み方までも熱心に質問し、蓮光寺小学校の先進的かつ体験的な環境教育や、地域連携の促進を目指す「開かれた学校」という側面に関心を示していました。
蓮光寺小学校の校長先生はミクロネシア連邦の自然保護の取り組みに非常に関心を示しており、互いに学校の写真や生徒の様子をビデオで送り合うことを通して、日本の生徒達により新鮮でグローバルな教材を届けたいと今後も連携していくことを約束していました。
◆APIC主催夕食会
9月25日の夜に、APIC佐藤嘉恭理事長主催の歓迎夕食会を東京倶楽部にて開催しました。夕食会には、フリッツ駐日ミクロネシア大使をはじめ、訪問先の八王子市、関係企業の方々が出席しました。2名の若手リーダーからは今回の招待への謝辞が述べられました。
(APIC 主催夕食会で挨拶するアカピト州保全協会理事)
9月26日午前中には、八王子市のごみ処理施設を見学し、同市主催の研修プログラムに参加しました。八王子市はJICAの委託を受け、ミクロネシアチューク州の支援を行っています。今回はその取り組みと八王子市が市内で行っている取り組みを元に研修が行われました。早朝から参加し、朝礼、ラジオ体操なども経験し、ディスカッションにおいては、「法律、制度を整えても、なかなかうまくはいかない、住民の意識をどう変えていくかが課題で、トップダウンではなくボトムアップの解決が求められている」と述べていました。
<プログラム内容>
1.朝礼・収集車見送りの見学
2.講義(八王子市の取り組み紹介)
3.施設見学
4.ディスカッション(進行:創価大学 経済学部 准教授 碓井 健寛 氏)
八王子市の研修終了後、JICA本部においては、日本のミクロネシアに対する支援についてのブリーフィングを受けました。主に、JICAの支援プロジェクトの進捗状況やこれまでの日本のミクロネシアに対する支援について説明を受け、熱心に聞き入っていました。
(八王子市の研修に参加中の両氏)
9月27日には、東京都水道局が管理しており、社会科見学向け広報施設の役割を果たしている「虹の下水道館」を訪問しました。東京の下水処理システムに対して理解を深めると同時に、同館が中学生・小学生向けに行っている環境教育の取り組みについて学びました。
「チュークにおいて子供達に環境保全のためにいくら私たちが一人一人の意識・行動の変革の重要性を訴えても、なぜそれが大事なのか、どのような変化があるのか、を子供たち自身が理解しないと何も変わらない」と述べ、施設のように、実験や模型をとおして視覚的・体験的な理解を促すことにより、子供達の行動の変化を生み出せるのではないかと話していました。
翌日9月28日には、消防庁が管理している本所防災館を視察し、暴風雨体験等を行い、日本の災害への対策などについて学びました。
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