第324回カントリー情報早朝講演会
講師:前駐イラン・イスラム共和国特命全権大使 羽田浩二氏
演題:「最近のイラン情勢」
1. 日時:2016年4月21日(木)
午前8時30分~10時00分
2. 講師:羽田浩二氏
前駐イラン・イスラム共和国特命全権大使
3. 演題:「最近のイラン情勢」
4. 場所:ホテルオークラ東京
5. 概要
講演では、羽田前大使より、最近の中東情報および、イラン情勢について興味深いお話があった。
APICでは、国際協力について大学生の理解を深めるため「APICインターン制度」を設けています。4月21日のAPICカントリー情報早朝講演会を傍聴して、次のような印象記を寄せました。
「最近のイラン情勢」と題された今回の早朝講演会では、イラン外交の最前線に立った前駐イラン・イスラム共和国特命全権大使 羽田浩二氏より昨今の中東情報および、イラン情勢について興味深いお話があった。以下、私が最も関心を持ったことについて今回の講演を聴いた上でまとめてみたいと思う。
私が関心を持ったのはイラン国民の世論調査の結果である。イラン国民のアメリカとの関係改善に賛成が80%から90%であった事が印象的であった。2006年のイランの秘密裏の施設建設説が発覚し、イランへに働きかける制裁関連安保理決議が計7本採択され、2012年には欧米の金融、原油輸出削減等の対イラン制裁が強化されたこともあり、イラン国民は反米感情のほうが強いと思っていた。このような世論調査結果になったのは、制裁下にある国民の生活は非常に苦しく、アメリカとの関係改善することが自分たちの生活水準を上げるために必要だと考えたのだと思う。昨年7月4日に歴史的な包括的共同作業(JCPOA)が成立した。この核合意をイラン国民は国際的孤立からの脱却として非常に歓迎しているとのことだった。ハメネイ最高指導者は「傲慢な米国とは話さない」と述べているが、中長期的にISIL対策等イランと米との協力への期待がされているという。
今後注目したい点は、核合意後を踏まえた今後のイランの情勢である。イランの国際市場への復帰により、輸出入・資金の流れの改善がされるため、イランは世界有数の石油埋蔵国ということで大きな経済効果をもたらすと思う。その他にも国会議員選挙及び専門家会議選挙にも注目して日々のニュースに耳を傾けていきたいと思う。
インターン生
麗澤大学4年 青柳昌樹
(※このインターン生の印象記は、講師の意見やAPICの意見を反映したものではありません。)
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