一般財団法人 国際協力推進協会
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第349回早朝国際情勢講演会

第349回早朝国際情勢講演会

平成30年7月19日
講師:外務省アジア大洋州局長 金杉 憲治 氏
演題:「最近の北東アジア情勢について」


1. 日時:2018年7月19日(木)
    午前8時30分~10時00分
2. 講師:金杉 憲治 氏
    外務省アジア大洋州局長
3. 演題:「最近の北東アジア情勢について」
4. 場所:ホテルオークラ東京

5. 概要
 講演では、金杉憲治氏より、北東アジアを巡る今後の情勢について意義深いお話があった。


インターン学生の声①

APICでは、国際協力に関心のある若い世代の育成のため、「APICインターン制度」を設けています。2018年6月21日の講演会を聞いた学生から、次のような印象記が寄せられました。


「最近の北東アジア情勢について」を傍聴して


 2018年7月19日ホテルオークラにて、外務省アジア大洋州局長の金杉賢治氏による「最近の北東アジア情勢について」の早朝講演会に参加した。北朝鮮と各国の関係性を軸に、北東アジアの状況についてお話を頂いた。以下金杉氏の講演を聞き考えたことについて述べていきたい。

 特に印象に残ったことは、なぜ北朝鮮が急激に友好的な態度を取り始めたかということだ。そこにはさまざまな理由が考えられるがトランプ大統領の台頭が大きく影響していることに驚いた。
 6月12日のトランプ大統領とキム・ジョンウン委員長の首脳会談に世界が注目した。私もその一人であった。一方でその会談をみて疑問に思ったことが一つだけある。それは二人の対談がとても和やかな雰囲気であったということだ。というのも、首脳会談というものは非常に厳密なものであり、笑っているイメージなど少しもなかった。この首脳会議が友好的なものに見えたのはトランプ大統領があくまで信頼関係に基づき話し合うべきだという姿勢をみせたからではないだろか。いくら外交といえども表面上の形式約束だけではなく、彼らの信頼関係の上に成り立っているものであるということを忘れてはならないと感じた。また日本にはそのような友好的な態度が薄いのではないかと思う。特に北朝鮮をはじめとする国々に対しては少なからず敵対的な態度を見せている。もちろん歴史的背景、国のあいだで問題があることは十分に理解している。しかしながら、彼らの態度には我々も見習うべきものがあると感じる。仲良くしようといって仲よくすることができるならば、こんなに簡単なことはない。しかしながら、ただ嫌いあっていたら何も変わらない。今後関係回復をのぞむのならば、そのような対応も必要なのではないか、と金杉氏のお話を伺って感じた。



インターン生
津田塾大学2年 古川実加子

(※このインターン生の印象記は、講師の意見やAPICの意見を反映したものではありません。)


インターン学生の声②

APICでは、国際協力に関心のある若い世代の育成のため、「APICインターン制度」を設けています。2018年6月21日の講演会を聞いた学生から、次のような印象記が寄せられました。


「最近の北東アジア情勢について」を傍聴して


 今日は外務省アジア大洋州局長 金杉憲冶氏より「最近の北東アジア情勢について」と題してご講演いただきました。

 今日の講演でわかったことが2つあります。1つ目は国際関係の複雑さです。以前に、授業や佐藤常務からお話を伺い国際関係の複雑さについて少しは理解していたつもりでしたが、実際、私の予想をはるかに上回るものでした。なかでも一番驚いたのが、「条約」です。ある国と条約を結んだなら、それを違反しないため他国と何かする時にも確認を取る、例外の申請を出すなどしなければいけません。そして、このようにすべての国が徹底して条約を守らないかぎり、何百とある国同士が均衡を保つことができないのだと初めて思い至りました。
 2つ目はすべての事象に理由があるということです。私は世の中で起こっていることの多くは漫然とした流れで方向性が定まっていくと思っていましたが、実際には緻密な計画や策略のもとすべてが動いてるのだと知りました。何気ない一言や行動に実は強い主張が隠れているのだと知り、国際社会では一瞬たりとも気が抜けないと驚くとともに気持ちが引き締まりました。
 これからは表面的な出来事にとどまらず、裏でその出来事が起こるまでに何が行われていたのかを意識してニュースを読み解いていきたいと思います。 私が想像していた学びはまだまだ浅い学びであり、国際協力において深い学びが必要であると今感じています。 本日は大変貴重な講演会に参加させていただきありがとうございました。



インターン生
津田塾大学1年 古川真帆

(※このインターン生の印象記は、講師の意見やAPICの意見を反映したものではありません。)


インターン学生の声③

APICでは、国際協力に関心のある若い世代の育成のため、「APICインターン制度」を設けています。2018年6月21日の講演会を聞いた学生から、次のような印象記が寄せられました。


「最近の北東アジア情勢について」を傍聴して


 2018年7月19日ホテルオークラ東京で行われた、外務省アジア大洋州局長金杉憲治氏による「最近の北東アジア情勢について」を題とした早朝講演会を傍聴した。北朝鮮情勢下の米朝関係・南北関係・中朝関係・日本の対北朝鮮措置、拉致問題といった様々なレベルでの外交の状況と金杉氏の見解についてと、日本の各国との外交の状況についてのお話があった。その中でも最も印象に残った2つのお話について自分の所見も交えながら言及したい。
 初めに、日本の国際社会でのあり方についてである。金杉氏は主に中国を重要なポイントとしたうえでお話を進められていた。現在、多くの発展途上国が中国の凄まじい経済発展を遂げた姿を目の当たりにし、中国流のやり方で発展を試みようとしている。参考にするのは経済面だけではなく、民主主義を無視しがちな政策にも及ぶ。これに対し、民主主義で発展を遂げた代表としてあるのがアメリカであるが、そのアメリカも近年国際社会から手を引きつつあり、現在民主主義の大きなモデル国が不在になりつつある。そこで、これからは日本がアメリカに代わり、積極的に民主主義の良さを発信していく役割を担っていくべきなのではないかという動きが強まってきているそうだ。このお話により国際社会にこのような状況が存在しているということに驚きだった。また、以前は「中国の発展」と「近年のトランプ政権下によるアメリカの動き」といった全く接点がないと思い込んでいたものも、実は2つの大きなファクターとして「発展途上国の発展の在り方」大きくに関連していたとういうこともとても興味深かった。
 次に、外務省等現場の動きを知れたのもとても貴重な体験であった。日本が第三者的立場に位置する問題に対してもかなり深い分析が行われていたり、各国間の表立った動きの水面下で多くの駆け引きが行われていたりと、普段目にすることができない現場の様子を知ることができ、とても新鮮だった。日頃の生活において、国際情勢というのはメディアでしか触れることはないため、画面上や紙面上で一時的にしか展開されてないような感覚に陥りがちであるが、実際には現場は常に動いているのだということを強く実感させられた。
 今回の講演会では自分の知識不足で難しいと感じることも多かったが、北朝鮮情勢を始めとした非常にタイムリーなお話を伺うことができ貴重な体験だった。今後は積極的に情報に触れながら国際社会に関する知識を蓄え、国際情勢を多角的に分析していけるよう勉学に励んでいきたい。そして現場の状況にも目を向けることも心がけていきたい。



インターン生
津田塾大学1年 良永うめか

(※このインターン生の印象記は、講師の意見やAPICの意見を反映したものではありません。)


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